SORACOM Partner Space (SPS)説明会に参加してきました #SORACOM

SORACOM Partner Space (SPS)説明会に参加してきました #SORACOM

Clock Icon2015.10.28

この記事は公開されてから1年以上経過しています。情報が古い可能性がありますので、ご注意ください。

さっき渋谷ヒカリエのカンファレンス・ルームにてソラコムさんの「パートナー向け説明会」に参加してきたので、早速、メモを公開したいと思います。前半の製品・サービス説明については、Developers.IO でこれまでも紹介してきているので、既読の方は読み飛ばしていただいて大丈夫です。後半の Q&A については、なるほどと思うことが多々ありました。

会社紹介とパートナープログラムの紹介

  • 先週の金曜日が1回目。今回は2回目となります(内容は1回目と同じです)
  • ほとんどの方が事前受付申請をやってくれている
  • これまでのソラコムの歩み
    • ちょうど一ヶ月前に日経本誌にリーク気味に記事が掲載。おかげさまで引き合い多数
    • 9/30〜日経ITpro Expo で発表。ブースも出展。
      • この時、事前に話をしていたパートナーさんには共同出展してもらいました
      • リリースが評価されて大賞を受賞しました
      • ニュースメディアにも記事がたくさんでたため、ソーシャル上でもバズりました

パートナー企業とのエコシステムを重視しています

  • SORACOM はプラットフォームを作っています
  • パートナー企業が増えれば増えるほど、ネットワーク効果が拡大し、パートナー企業と一緒にビジネスが伸びていく
  •  ソラコムは基本的な機能を一所懸命作ります。個別の機能はパートナーさん。
    • (例)医療系とか。SORACOM には業務知識はないし受託もできないので、そういった案件ではパートナーさんを紹介していきます

AWSのようなフェアでオープンなプラットフォームを日本からだしたい!

  • AWSはインターネットにおける世界を変えてきた
    • 2006年以前のスタートアップは、サーバを数百〜数千万かけて購入。そのための資金を集めるために事業計画を作って、投資家に提案してとやっているうちに半年や1年経ってしまい、ビジネスの時期を逃してしまう
    • AWS 以降は Dropbox、Instagram、Pinterest、AirBnB、Uber など次々とスタートアップがあらわれ大きく成長していった
    • 我々は IoT においてそういったポジションをとりたい
    • SIM1枚からでも、IoTのビジネスを素早く立ち上げられるように
    • 故に SORACOM はエコシステムを重視しています
      • SORAOCM Partner Space (SPS) と名付けました。ちょっとオシャレにしています
      • 9/30 に SPS 発表。3カテゴリーからのスタートです
      • 今日までに70社強が事前受付をされています
      • 先週の金曜日から正式申請を受付ています
      • お手数ですが、事前受付されたパートナーさんも正式申請をお願いします

前置き

SORACOM Air

  • クラスメソッドの価格比較紹介
  • 2週間前にカスタム DNS 機能を追加!
    • これができると、SIMがアクセスしているサイトのログを取得したり、使用開始していないものをアクセス限定したりできます
    • AWS re:Invent で、AWS IoT(ベータ)がでてきた
      • 名前はかぶっているけど相性は良い。AWS IoT に直結して使えます
      • AWS IoT と連携する機能をリリースしました。この後、SORACOM Beam と一緒に説明します

SORACOM Beam

  • AWS IoT の Things の認証の仕組み
  • デバイス側で証明書を管理するのはしんどい。Beam はそれをやります
  • カスタムDNS、AWS IoT 連携機能のように、要望があればガンガン開発していきます

料金

  • SIMのタイプ
    • データ通信のみのSIM
    • データ通信SIM(SMSあり)
  • 初期費用は580円
  • 基本料金
    • 使用開始前 1日5円
    • 使用開始後 1日10円
    • 解約するとそのSIMは使えなくなります。使い回しの時も同じ。一回解約すると使えなくなる。解約するかどうかは58日がボーダーラインとも言える
  • データ通信料金
    • 1MB/0.2円〜(1GBで200円)
    • 上りのほうが安くなってます
    • 深夜帯も安くなります。上りも下りも
      • 監視カメラで、アップロードは夜行うとか、ファームウェアのアップデートとか

SORACOM を使ったビジネス

  • SORACOM Air を組み込んで販売
    • 組み込んで販売はご自由に! 使っている/いないの公表もご自由に。公言するならパートナーになってください
    • 事前に許可を得たり、契約を結んだり刷る必要はありません(規約だけ守ってもらえればOK)
    • パートナープログラムに申請する必要はありません
  • ただし、電気通信事業者に該当する可能性があります
    • この場合、SORACOM パートナースペースにて登録が必要
      • 例えば、ぷらっとホームさんのデバイスを使う場合 → OK。該当しない
      • スマホに入れてお客さんに渡す→電気通信事業者になります。国に届け出が必要です
        • SORACOMはSIMを貸与している形になるので、SORACOMも国に報告する義務がある

課金システム

  • アカウントを開設して、アカウント所有者になった場合。SORACOM内ではOperatorと言います
  • Operator が購入したSIMに対する料金は月締で請求します
  • Operator からエンドユーザへの課金
    • SORACOMにはありません。Operator様独自の課金システムをご利用ください
    • 自由な料金プランを作成してください(全込み、従量などなど)

注意事項

  • 請求はクレジットカード
    • 請求書払いが必要なときはパートナーを紹介します
  • 長期契約割引(AWSのRI相当)を用意する予定です。これを上手く使うと、利用料で利益がだせる。
    • データ通信量で割引(100GB使うよー)とか。
    • ご要望だしてもらえればどんどんだしていきます
  • 仕切値はありません。付加価値をつけてビジネスを展開してください
  • 本日の発表
    • SPSが正式申請開始
      • これまで通り3カテゴリー
    • 要件を超えると、ロゴ仕様、リリースノートなどなど特典があります
      • 資料は Slideshare にアップしてあります
    • 3つのカテゴリーはどれか1つを選んでいただきます。どれがメインの事業であるか、お客様視点でどういうポジションで認識されているのかの観点で選んでください
      • SPSデバイスパートナー
      • SPSソリューションパートナー
      • SPSインテグレーションパートナー

認定パートナーの特典

トレーニング、資料、などなど(※ Slideshare のこちらのページをご参照ください)

どうやったら認定済みパートナーになれるのか?

SPSデバイスパートナー
  • 担当者
  • SIM の登録数 10 枚以上
  • 認定デバイス 1以上(販売実績必要)
SPSソリューションパートナー
  • アクティブな SIM が 20 以上
  • Webサイト掲載
  • 営業資料、ブローシャーの準備
  • NDAの締結
SPSインテグレーションパートナー
  • SIM を 300 枚以上
    • 厳しくしました。きちっと使っている会社じゃないとエンドユーザに迷惑をかける
  • 公開事例2件以上
  • Webサイト掲載
  • 営業資料、ブローシャーの準備
  • NDAの締結

認定デバイス(準備中)

  • どのパートナーからでも登録できる
  • 動作検証済みのデバイス
  • みなさんが検証して、その後、みなさんから送ってもらってSORACOMでも検証します

電気通信事業とは

  • 電気通信役務を他人の情に応ずるために提供する事業を言います

どんなケースが届け出登録がいる・いらない?

  • 自家利用のビジネスモデルは届出・登録は不要
    • 自分で使う、自分のところの社員が使う
    • BtoBtoB/C のビジネスモデル
      • パートナー様名義で、パートナー様とパートナー様のお客様との通信は届出不要
      • センサーからデータをアップするくらいなら不要
  • パートナー様から顧客に対して契約したサービスを自らの電気通信設備にを利用させる携帯 → 届出・登録必要
    • インターネット等にも接続可能なソリューション
    • 電子メールが可能
    • お客様同士が直接通信が可能となるソリューション
    • ※接続可否は運用ではなく「技術的に付加」であることが求められます
  • パートナー様がパートナー名義で回線を提供することは電気通信事業に該当します
    • そこからインターネットにつなぐなどがあると届出・登録が必要
    • 届出・登録は簡単です
      • 関東の場合、届出書、ネットワーク構成図、提供する電気通信役務、登記事項証明書、定款の写し、返信用封筒だけ
      • 届出・登録を怠った場合は、六ヶ月以下の懲役もしくは50万円以下の罰金
    • 電気通信事業者の義務は4つ(当たり前レベルです)
      1. 通信の秘密の保護
      2. サービス内容の説明
      3. 苦情処理
      4. 事業の休廃止に係る周知

今後について(日程変更の可能性あり)

  • SPSサイトの公開(11月)
  • パートナー様向け懇親会(12/7)
  • ボリュームディスカウントの発表
  • SORACOM Summit Tokyo(1月27日)
    • 認定済みパートナーを基調講演で発表します
    • パートナー協賛枠あります
  • 認定済みパートナーの中に上位レベルを認定
  • トレーニング、クーポン券など特典を拡大
  • 11/17 ユーザー企業向けハンズオン
  • 11/27 ソラコムセミナー@SAP(ビジネス向け)
  • 12/11 SORACOM User Group
  • 1/27 SORAOM Summit Tokyo

Q&A

SIM破損の交換は可能ですか?

交換費用が 2,000円かかります。新規で購入される方が安いので、例えば番号を変えたくないといった事情が考えられるので、ケースバイケースでご選択ください。

認定パートナーの発表は1月の Summit になるとのことですが、それまでは発表はしないのでしょうか?

要件をクリアしていればなれます。イベントにあわせてメディアへの発表などをします。

認定要件の中で、ブローシャーの準備とありますが、具体的になんですか?

SORACOM に対する製品やサービスの情報を、チラシのようなものを作ってまとめてください。パワポでも大丈夫です。形式は問いません。

デバイス認定パートナーに SIM 10枚以上とあったけど、認定済みデバイスとイコールではない理由は?

  • 既に販売がされている場合(ドコモSIMのっけたりして)は、実績が十分と考えられるので
  • 10枚以上は3ヶ月平均だけど、現時点は3ヶ月経っていないのでいまは一ヶ月あたりでOKです

認定デバイスの検証をSORACOM側でも行うとのことだが

1台送っていただいて、こちらで検証します。検証に費用はかかりません。

電気通信事業者でもあるけど、MVNOは申請していません。インテグレーションパートナーを検討していますが、新たにMVNOの申請が必要になりますか?

追加で、この役務とこの役務を、という感じで申請する必要があるかと思います。3-4枚の書類を届ければ大丈夫です

利用規約にSIM返却があったかと思いますが、使い捨てたい場合は障壁になると思うのですが

  • SIM自体はキャリアから貸与されています。われわれも約款上は貸与としています。ただし返却しなくても罰則があるわけではありません。オフィシャルとしてはここまでしか言えません
  • パートナー様からお客様に対して、罰則を設けるか設けないかはお任せします

インテグレーションの定義について。システムまるごと収める場合、運用もする場合、前者の構築・検証で納品する場合は?

  • インテグレーションにあたります
  • 開発して、アカウントごと引き渡した場合、パートナー要件の300枚に含めていただいてOKです

SImカードの寿命は。インダストリアル業界では寿命を決めて使っている

  • ドコモ側でも発表はないので、寿命の概念はありません。10年以上持っているものもあるので、十分、もつのではないか
  • 年数ではない。動作温度ならある。必要な個別に対応します(短いものではないです)

サービス長期供給について、10〜15年は安定して供給していただける保証はありますか?

  • 我々としては長期で提供したいと考えています。ただしドコモの約款にもいつまで確実にの定義はありません。事業者向け・一般顧客向けにもない。
  • 明日急にやめます、とかはないです

SLAはありますか? それと、帯域ごとに価格が変わってますが、帯域保証ですか? 将来、IoTデバイスが爆発的に広まった時に、帯域が亡くなった時の対応は?

  • SLAは、ありません。電気通信役務自体は、電波を使うという観点でSLAの定義は難しいです。これはドコモの約款も同じで、それに準じています
  • Beamは電気通信役務の上のサービスについては、時間が経過してくればSLAを提示刷る可能性はあります
  • 帯域保証ではございません。高速道路の制限速度と同じとご理解ください。ボトルネックとしては端末から基地局までは、ドコモのサービスなので、金曜日の夜9時の渋谷などでは混雑をしているので仕方ない。ドコモと我々をつなぐ部分は我々起因でボトルネックが発生する可能性がある。料金プランもふくめて(夜間とか)安定してご利用していただけるようにはしています
  • SLAは、大きく分けて2つの観点があって、一つは電気通信事業者として。これはドコモ以上のものはだせません。他のMVNO、キャリアでも一緒です
  • 一方で、APIのコントロール、Webブラウザの部分は、実績ベースでSLAを定義できればと考えています。元々、AWSの技術をやってきたメンバーが集まっているので、冗長構成、AZ等々、9/30のリリースから1度も落ちてない。
  • 速度について、高速道路のようなものという説明をさせていただきましたが、上限をキチっと決めてやっていて、いまのところは無闇に帯域を食うユーザーもいないし、そのあたりの管理もしっかりできている。クラウド部分はスケーラブルにつくっている

パートナーの認定があると思うんですが、同じようなデバイスを提供していてコンペが発生した場合、仲裁とかはないという認識でいいですか?

  • ありません。中立公平です。
  • パートナー情報の登録はパートナー様自身、それに対する検索もできます
  • 認定デバイスパートナーにもTierを用意するかもしれません

Share this article

facebook logohatena logotwitter logo

© Classmethod, Inc. All rights reserved.